

\ 火のごとく、上昇志向が高い情熱人 /
ピッタについて
ピッタとは
火のようなエネルギーを持ち、消化や保温を担い、身体の中で食べ物を消化し、熱に変換しています。そのため、ピッタのバランスが取れて体質が整っている時は、リーダシップを取りながら、物事を確実に進めていくことができます。
それでは詳しくピッタの特徴や基本概念についてみてきましょう。

ピッタの特徴
身体的
中肉中背で熱がたまりやすいタイプ
体力・体型
体力は中程度です。
中肉中背。
体に熱が溜まりやすい体質です。
肌質・肌色
敏感肌。肌が赤くなりやすい。
シミやほくろが多い。
毛髪
茶毛でくせ毛。若白髪がある。
目
目が充血している。目力がある。
動作 普通
話し方 滑舌が良く、押しが強い
食欲 食欲旺盛
便 下痢がち
睡眠
疲れているとすぐに眠れる、寝ることが好きではない。
精神的
リーダー気質の努力家
長所
理解力や記憶力に優れていて賢く、リーダーシップがあるため周りを引っ張っていく性格です。合理的・論理的な思考をもち、目標達成に向けて頑張る努力家です。
短所
何事に対しても思いが熱くなりやすいため、思い通りにいかないと、イライラしやすい傾向があります。
また、完璧主義のため、人を巻き込んでコントロールしすぎる傾向があります。
傾向
高級志向
趣味
アクセサリー、香水、化粧などファッション関連アイテムが好き
映画の好みのジャンル
アクション、戦争、ドキュメンタリー
素材 綿素材
取り入れたいカラー 白・緑・青色(寒色系)
ピッタのせいかつ処方
ピッタは火のような性質から心も体も「熱くなりやすい」ので、なるべく涼しく過ごすことがおすすめです。夏の日差しはピッタには大敵ですので、帽子・サングラス・日傘を使い、直射日光を避けるようにしましょう。
ローズウォーターは身体を冷ます効果がありますので、良い香りを好むピッタの方は常備しておくと便利です。
涼しく過ごしたいからと冷たい飲食物を取るのは、胃腸を冷やしてしまうので気をつけましょう。アルコールも体を乾かしますので、ほどほどに。
辛味・塩味・酸味の強い飲食物は避けて、苦味や渋味のある食べ物をとると良いでしょう。
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基本概念
各ドーシャには基本的な特徴があります。ピッタの基本的な時間、季節、性質、体の働きなどがありますので、健康的な生活を過ごすために参考にすると良いでしょう。
ピッタの時間帯 10:00~14:00/22:00~2:00 ピッタの年齢 壮年期(31歳〜59歳) ピッタの性質 少し油性・温性・鋭性・軽性・生肉臭・移動性・流動性 ピッタを減少させる味や性質 甘味・苦味・渋味・冷性 ピッタを減少させる食材・スパイス ギー、氷砂糖、緑豆(ムング豆)、冬瓜、アムラ、ぶどう、キャベツ、 アスパラガス、枝豆、そら豆、ゴーヤ、きゅうり、スイカ 岩塩、コリアンダー、フェンネル、クローブ、ターメリック、ヒハツ、 サフラン ピッタが蓄積する季節 夏・秋 ピッタの体の部位 十二指腸・胃・心臓・眼・皮膚・血液組織 ピッタの体の働き 消化作用、熱、視力、空腹、喉の渇き 喜び、光沢、知力、判断力、勇気、身体の柔軟性 ピッタの感覚器官 視覚 |
ピッタを増やす要因
イライラしたり、完璧主義にこだわりすぎることで、ピッタが乱れてしまいます。ピッタの人は完璧でなくても7割程度できていたら良しとしようと、ほどほどに行うことが良いでしょう。
・頑張りすぎてしまう
・完璧さを求めすぎる
・怒りっぽくなる
・体が熱くなりすぎる
・過剰な日光浴
・討論する
・アルコール
ピッタによくみられる不調
じんましん/湿疹/ヘルペス 胃・十二指腸の疾患/肝臓の疾患 胆のうの疾患/膵臓の疾患 下痢/目の疾患 |
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参考文献
日本アーユルヴェーダ学会・訳. チャラカ本集総論篇. 3版, せせらぎ出版, 2019,767p, p.223-234
クリシュナ・U・K. 古典から学ぶアーユルヴェーダ. 東方出版, 2019, 214p, p.112-122, p.144-168