

\ 水のごとく、優しく癒してくれる人/
カパについて
カパとは
水のようなエネルギーを持ち、身体の中で結合することで身体の基盤を作っています。そのため、カパのバランスが取れて体質が整っている時は、穏やかで安定した心を持ち、周りの人を癒すことができます。
それでは詳しくカパの特徴や基本概念などについてみてきましょう。

カパの特徴
身体的
体が丈夫で太りやすいタイプ
体力・体型
体力や持久力があるため、病気にはなりにくい体質です。太りやすい傾向があります。
肌質・肌色 脂性肌。色白。
毛髪 黒毛で太くしっかりしている。体毛が多い。
目 優しい眼差し
動作 ゆっくり
話し方 無口
食欲 食欲は規則的、食べなくても大丈夫。
排便 普通
睡眠 眠ることが好き、寝過ぎてしまう。
精神的
穏やかで忍耐力があるタイプ
長所
心が安定していて、いつも穏やかで愛情深い性格です。忍耐力があり、物事に対してコツコツ取り組む傾向があります。
短所
変化が苦手なため、慎重すぎる傾向があり、生活がマンネリ化しやすい傾向があります。
また、体を動かすことが苦手なため、運動不足になりがちです。
傾向 保守的なものを好む
趣味 読書
映画の好みのジャンル
ドラマ、ファミリー、ファンタジー
素材 ウール素材
取り入れたいカラー 赤色
カパのせいかつ処方
カパは安定した性質から体力はありますが、油断すると太りやすく、浮腫やすい傾向があります。
そこで軽い散歩からでも良いので、運動することがおすすめです。
特にカパの方が昼寝をすると体調が悪化しやすいので、昼寝はやめましょう。夜更かしなら問題ありません。
油脂分の少ない食事をとり、甘いものは控えるようにしましょう。甘いものを食べたい時は、ハチミツを舐めましょう。ただし、ハチミツは熱すると体に良くないので気をつけましょう。
辛味や苦味のある食事がおすすめです。
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基本概念
各ドーシャには基本的な特徴があります。カパの基本的な時間、季節、性質、体の働きなどがありますので、健康的な生活を過ごすために参考にすると良いでしょう。
カパの時間帯 6:00~10:00/18:00~22:00 カパの年齢 幼児期(0歳〜30歳) カパの性質 油性・冷性・重性・緩慢性・滑性・粘着性・停滞性・柔性 カパを減少させる味や性質 苦味・辛味・渋味・軽性・乾性・温性 カパを減少させる食材・スパイス ハチミツ、生姜、緑豆(ムング豆)、アムラ、キャベツ、アスパラガス、 たけのこ、とうもろこし、枝豆、そら豆、実山椒、ゴーヤ、 岩塩、クミン、コリアンダー、フェンネル、クローブ、カルダモン、 シナモン、ターメリック、黒コショウ、ヒハツ、サフラン カパの季節 春 カパの体の部位 胸部・首・頭部・舌(心臓から上)・胃・関節 乳びを含む体液・脂肪 カパの体の働き 安定性、油性質を与える、間接及び結合部位の閉まり、 忍耐力、精力、体力 カパの感覚器官 味覚・嗅覚 |
カパを増やす要因
寝過ぎたり、油分の多いものや重いものを食べすぎたりすることで、カパが乱れてしまいます。カパの人は食後に軽く散歩するなど、日頃から身体を動かすことを意識すると良いでしょう。
- 昼寝、過剰な睡眠
- 怠惰
- 重い、冷たい、油分が多い食事の摂りすぎ
- 甘味・酸味・塩味の摂りすぎ
- 運動不足
カパによくみられる不調
花粉症/アレルギー/鼻炎/喘息 肥満/糖尿病/リウマチ/痛風 |
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参考文献
日本アーユルヴェーダ学会・訳. チャラカ本集総論篇. 3版, せせらぎ出版, 2019,767p, p.223-234
クリシュナ・U・K. 古典から学ぶアーユルヴェーダ. 東方出版, 2019, 214p, p.112-122, p.144-168