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ヴァータについて
ヴァータとは
風のようなエネルギーを持ち、代謝や循環を担い、身体の中でいろいろなものを動かしています。そのため、ヴァータのバランスが取れて体質が整っている時は、明るく快活で周りを楽しく和ませることができます。
それでは詳しくヴァータの特徴や過ごし方基本概念についてみていきましょう。

ヴァータの特徴
身体的
痩せ型で乾燥しがちなタイプ
体力・体型
体力があまりないため、病気になりやすいので日頃から予防することが大切です。
痩せていて、太りにくい体質です。冷え性です。
また、精神的に不安定になりやすい傾向があります。
肌質・肌色
乾燥肌。シミやくすみがでやすい。
毛髪
パサパサしている。枝毛がある。
目
キョロキョロしている。瞬きが多い。
動作 早い
話し方 早口、おしゃべり
食欲 食欲は不規則
排便 便秘がち、お腹にガスが溜まりやすい。
睡眠 寝つきが悪く、よく夢を見る。
精神的
個性的で芸術家タイプ
長所
想像力が豊かで、理解力や記憶力もよく、誰とでもすぐに打ち解けることができる性格です。
社交的で友達も多く、いつも活発で快活な気質が魅力的です。
短所
飽きっぽい性格のため、一つのことが長続きしません。
また、気分も変わりやすいため、メンタル面が不安定な一面もあります。
計画的に物事を進めることが苦手で、浪費家の傾向があります。
傾向
流行に敏感。歌うことやダンス、運動が好き。
趣味
刺激的な趣味を好む。
旅行、歴史
映画の好みのジャンル
ミステリー、ホラー、サスペンス
素材 シルク、綿素材
取り入れたいカラー 赤色、黄色(暖色系)
ヴァータのせいかつ処方
ヴァータは風のような性質から「乾燥しがち」で「冷えやすい」ので、オイルケアがおすすめです。
いつも忙しく過ごしていることが多いので、オイルマッサージをしてゆっくり湯船に浸かるとリラックスできるでしょう。
規則正しい生活を心がけて、体を冷やさないように過ごしましょう。
また良質な油脂分を含んだ温かい飲食物をとることが大切です。
甘味・酸味・塩味を意識して食事をし、渋味や苦味のとりすぎには注意しましょう。
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基本概念
各ドーシャには基本的な特徴があります。ヴァータの基本的な時間、季節、性質、体の働きなどがありますので、健康的な生活を過ごすために参考にすると良いでしょう。
ヴァータの時間帯 2:00~6:00/14:00~18:00 ヴァータの年齢 高齢者(60歳以上) ヴァータの性質 乾性・軽性・冷性・粗性・微細性・移動性・清澄性 ヴァータを減少させる味や性質 甘味・酸味・塩味・油性・温性 ヴァータを減少させる食材・スパイス ごま油(太白ごま油)、生姜、アムラ、ぶどう、アスパラガス、実山椒 岩塩、クミン、コリアンダー、フェンネル、カルダモン、シナモン、 黒コショウ、ヒハツ、サフラン、アジョワン、ナツメグ ヴァータが蓄積する季節 雨季/台風 ヴァータの体の部位 腸・腰・大腿部(下半身)・骨 ヴァータの体の働き 動き、呼吸、熱意、排尿や排便などの自然的な衝動を発生、身体を構成している要素を運搬、感覚器官を研ぎ澄ます ヴァータの感覚器官 聴覚・触覚 |
ヴァータを増やす要因
不規則になったり、過剰になったりすることで、ヴァータが乱れてしまいます。ヴァータの人は無理せずに、ほどほどで行うことが良いでしょう。
・不規則な生活
・多忙な仕事
・寝不足
・冷え
・不安
・過激な音
・しゃべりすぎ
・生理的欲求を抑える
(排尿、排便、おなら、あくび、涙など)
・タバコやアルコール
・環境の変化
ヴァータによくみられる不調
便秘/肩こり/腰痛/関節痛 生理痛・生理不順/子宮疾患 大腸疾患/難聴/頭痛 不眠症/精神疾患 |
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参考文献
日本アーユルヴェーダ学会・訳. チャラカ本集総論篇. 3版, せせらぎ出版, 2019,767p, p.223-234
クリシュナ・U・K. 古典から学ぶアーユルヴェーダ. 東方出版, 2019, 214p, p.112-122, p.144-168