新学期や新年度はアーユルヴェーダで心身健康に

心身のバランスを崩しやすい新学期や新年度
新しい学期や新年度が始まると、環境の変化や新たな挑戦により、心身のバランスを崩しやすくなります。アーユルヴェーダでは、季節の変わり目やライフステージの変化に応じて、自分のドーシャ(体質)を整えることが大切だと考えられています。新しいスタートを迎える際に意識したいアーユルヴェーダ的なセルフケアについてお伝えします。
新しい環境に適応するために
新学期や新年度は、生活のリズムが変わる時期です。特に「春」はカパのエネルギーが影響を及ぼしやすく、不安定さや倦怠感を感じることがあります。環境の変化はヴァータが影響しますので、環境の変化に適応するためには、以下のポイントを意識しましょう。
ヴァータ(風のエネルギー)の安定をはかる
・生活リズムを一定に保つ(起床・就寝時間を固定する)
・温かい食事と油分を取り入れる(ギーやスパイスを活用)
・深呼吸や瞑想を習慣にする
カパ(水のエネルギー)を鎮静させる
・朝は常温の水を飲み、軽い運動で体を目覚めさせる
・旬の食材(春野菜やスパイス)を摂取して消化力を高める・こまめに動くことで身体を軽く保つ
新しい環境でのストレス管理
新しい環境ではストレスがかかりやすく、これがヴァータの乱れにつながることがあります。
そこでアーユルヴェーダでは、以下のようなセルフケア方法でストレスを軽減することが可能です。
ストレスを感じた時は、意識して取り入れるようにしましょう。
簡単!セルフケア
気分転換をはかると楽に
- 深呼吸(プラーナーヤーマ)をする
- 白湯や温かいハーブティーを飲む
- 軽いストレッチやヨガ
- 五感を意識して楽しむ


新しい習慣を取り入れるためのアーユルヴェーダの知恵
新学期や新年度のスタートは、ワクワクする反面、心身に負担がかかる時期でもあります。
アーユルヴェーダの知恵を活用しながら、無理なく自分のペースで新しい環境に適応しましょう。
規則正しい生活、バランスの取れた食事、ストレス管理を意識することで、より健やかで充実した新生活を迎えることができます。
METHOD
01
毎朝のディナチャリヤ(生活習慣)を取り入れる
新学期や新年度が始まる時こそ、生活習慣を見直すチャンスです。早寝早起きをして、生活のリズムを整えることが大切です。
・早起きを習慣化する
・朝起きたら常温の水を飲む
・オイルマッサージをして入浴やシャワー

METHOD
02
食生活の見直し
新学期や新年度が始まると、忙しさから食生活が乱れがちになります。消化力(アグニ)を高める食事を意識しましょう。
・お腹が空いたら食事をする
(食べ重ねたり、食べすぎたりしない)
・消化に良い食材を選ぶ(旬の野菜やスパイスを)
・よく噛んで食べる

METHOD
03
睡眠の質を高めるセルフケア
新しい生活リズムに慣れるまで、睡眠の質が低下することがあります。アーユルヴェーダでは、良質な睡眠が心身のバランスを整える鍵とされています。
・同じ時刻に寝るようにする
・寝る前に白湯を飲む(ホットミルクギーも◎)
・寝る前にスマホやパソコンを見ない

METHOD
04
リラックスする時間を大切に
慣れない環境での生活は心も体も疲れています。
だからリラックスできるようなことを取り入れましょう。頑張りすぎは要注意です。
・好きな音楽を聴く
・好みの香りのアロマやお香を焚く
・ぬるま湯でバスタイムを楽しむ
・ろうそくの炎を眺める

CAUTION
!
新学期や新年度に注意したいこと
暴飲暴食はもちろん、加工食品、冷たい飲食物、油っこい食事は消化機能を低下させますので注意が必要です。
消化力を整えることで、健康を維持できます。
さらに新たな環境で頑張りすぎてしまうことで、精神的なストレスを抱えてしまいやすくなりますので、ほどほどくらいがちょうど良いですね。
完璧を求めないこと
アーユルヴェーダのアプローチは、完璧を目指すのではなく、日々の生活の中で自然なバランスを見つけることにあります。自分自身の体質やリズムに合わせた柔軟な生活習慣を実践することで、心身の調和を図り、ストレスの少ない豊かな生活が実現できるのです。小さな改善の積み重ねが、最終的には大きな健康につながると考えられています。
自分自身を大切にし、無理をせず、自然の流れに任せることこそが、アーユルヴェーダの教えに基づいたストレス解消の秘訣です。
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