季節の変わり目に、1/8に煮詰めた特別な白湯を身体に取り入れよう

季節の変わり目が不安な方は
季節の変わり目に体調を崩しやすいと感じている方、特に冬から春にかけての時期に不調を感じる方が多いかと思います。
アーユルヴェーダでは、寒い冬は体力があり無理をしても乗り越えらえる季節(カパが蓄積される季節)ですが、春の日差しが強くなるにつれて、身体の中に溜まった余分なものが溶け出す(カパが溶けて体内で増えすぎる)ため、不調を感じやすくなるといわれています。
この時期によくみられる症状は、花粉症です。
また、寒暖差も激しい日も多いので、気温の変化に身体がついていけず、少し油断をすると風邪を引くことがあります。
このような時こそ1/8に煮詰めた特別な白湯を飲むと良いでしょう。
1/8に煮詰めた特別な白湯とは
特別な白湯とは、沸騰させたあつあつの白湯をさらに煮詰めた白湯(1/8まで煮詰めた白湯)になります。
煮詰めることで、お湯がとてもまろやかになり、口当たりもよく、消化に軽い感じになります。
また、身体の芯までお湯がしみ渡り、細胞レベルで温めてくれるような印象を受けます。
白湯や湯冷ましの口当たりとは全く違うので、身体に良い白湯ということは、一度飲めば感じることができるでしょう。
1/8に煮詰めた特別な白湯の作り方
1/8に煮詰めた特別な白湯の材料
・水800cc(国産の天然水)・計量カップ・耐熱カップやマグカップ
・ステンレス・ホーロー・ガラス等の鍋

ポイント♪
アルミ製の鍋は避けましょう。
水道水を煮詰めると臭いがして濁り、雑味が出るので、特別な白湯は国産の天然水を使いましょう。
Step1
鍋に水を800cc入れる
ステンレス・ホーロー・ガラス等の鍋に水を800cc入れる。

Step2
蓋をせずに、約30分沸騰させる
蓋はせずに沸騰させます。
ガスコンロ強火の場合で1/8の100ccになるまで煮詰めます。

Step3
煮詰めた後、耐熱カップやマグカップに入れてましょう
65℃以上のふぅふぅしないと飲めないくらいの温度で飲みましょう。
くれぐれも火傷には注意してくださいね。

1/8に煮詰めた特別な白湯の最適な飲み方
特別な白湯は、「時ならぬ時の不調時」に飲むと良い飲み物です。
時ならぬ時とは、何の前触れもなく、不意に起こるさまのことをいいます。
つまり、突然起こった思いがけない不調の時です。
例えば、台風などの気圧の変化が起こった時や季節の変わり目などです。
特に台風の時に頭痛、めまい、ふわふわした気分、倦怠感、アレルギーが強く出るなどの症状に最適です。
このような時は、白湯ではなく、特別な白湯(1/8に煮詰めた白湯)を飲むことで不調が改善されるといわれています。
量は、100ccの白湯を1日3回(300cc)以上飲むのが良いです。
65℃以上の特別な白湯をふぅふぅしながらすすりましょう。
このように、その時の体調に合わせて、3種類の白湯(特別な白湯・白湯・湯冷まし)を飲み分けることをアーユルヴェーダはおすすめしています。白湯は習慣化させることが大切なので、まずは1週間続けてみて、体調の変化を感じてみましょう。

ちょっとした不調の白湯
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参考文献
NPO法人日本アーユルヴェーダ研究所. 白湯の処方箋, 2016, 57p