健康寿命と平均寿命をご存知ですか?

健康寿命とは
健康寿命とは「健康上の問題で日常が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。
一般的に、健康寿命は身体的・精神的な機能が維持された状態での寿命を示します。
老化に伴い、足腰が思うように動かなかったり、持病により日常生活に支障がでたり、介護を必要としたりなど誰かの助けがないと生活がしづらくなります。そのような生活になる前の健康的に日常生活が送れる状態が健康寿命です。
厚生労働省によると、2019(令和元)年での日本の健康寿命は、男性が約72.68歳、女性が約75.38歳でした。
健康寿命も平均寿命も年々上昇傾向にあります。
平均寿命とは
平均寿命とは「0歳における平均余命」のことです。
厚生労働省によると、2019(令和元)年での日本の平均寿命は、男性が約81.41歳、女性が約87.45歳でした。
女性の方が男性よりも長い傾向です。
平均寿命と健康寿命の推移

【資料】平均寿命:平成13・16・19・25・28・令和元年は、厚生労働省「簡易生命表」、平成22年は「完全生命表」
不健康な期間とは
「日常生活に制限のある期間」のことで、平均寿命と健康寿命の差を表します。
つまり、死ぬまでの間に不健康だと感じる期間になります。
日常生活が不自由になることも多い期間になるため、なるべく短く過ごしたいと願う方が多いでしょう。
健康寿命の推移

※厚生労働科学研究「健康寿命及び地域格差の要因分析と健康増進対策の効果検証に関する研究」
「健康日本21(第二次)の総合的評価と次期健康づくり運動に向けた研究」(研究代表者 辻一郎)において算出
■健康日本21(第二次)の目標:平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加(令和4年度)
■健康寿命延伸プランの目標:健康寿命を男女ともに3年以上延伸し(2016年比)、75歳以上とする(2040年)
高齢化社会が急速に進む現在、一人ひとりが健康的に長生きするためにはどうしたら良いのかが注目されています。
国が主体となって、「健康日本21(第三次)」や「健康寿命をのばしましょう」をスローガンとする国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」も行われています。
健康寿命を伸ばすことはもちろんですが、不健康な期間を短くするために、どのように病気予防や健康増進を日々おこなっていくかが大切です。
健康的に幸せに暮らしていくための学問であるアーユルヴェーダこそ、今、必要な知識ではないでしょうか。
健康寿命のためのアーユルヴェーダ
健康寿命を伸ばすため、不健康な期間を短くするための知恵は、アーユルヴェーダの古典書にたくさん記載があります。
治療だけでなく、予防医療もとても力を入れた学問で、現代まで長年受け継がれてきた生活処方がたくさんあります。既に行っている健康方法の由来は、実はアーユルヴェーダということもあります。
アーユルせいかつでは、簡単にできることから徐々に紹介していきたいと思います。
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出典
厚生労働省. 健康寿命の令和元年値について. 2021年12月20日. https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000872952.pdf(参照2024-2-21)
参考文献
WHO. THE GLOBAL HEALTH OBSERVATORY. 2023年5月19日. https://www.who.int/data/gho/publications/world-health-statistics(参照2024-2-21)
厚生労働省. 健康日本21(第三次). https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21_00006.html
(参照2024-2-21)
厚生労働省. 平均寿命と健康寿命. e-ヘルスネット.2022年12月5日. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/hale/h-01-002.html(参照2024-2-21)