ITRA短期留学プログラムのご報告

はじめに
アーユルヴェーダを750時間以上学ばないと参加できない念願だったインド短期留学ツアー(ITRA)に行ってきました。
恩師であるクリシュナU.K.先生のコーディネートにより、特別なアーユルヴェーダプログラムであるITRAの短期留学ツアーが実現しました。日本では体験できない本場のアーユルヴェーダを今回はまとめてご報告いたします。
ちなみに、私は今までアジア各国に旅行で行ったことはありましたが、インドは今回初めてでした。
インド人はとても親日的で、安心して心地よく滞在することができました。
クリシュナU.K.先生、そして一緒にツアーに参加した皆様、現地でお世話になった方々、本当にありがとうございました。
ITRAとは
ITRA(旧グジャラートアーユルヴェーダ大学)はアーユルヴェーダにおける各分野の専門家を育成するため、世界各国から留学生を受け入れ、インド国内におけるアーユルヴェーダのパイオニア的研究機関です。
日本人でも大学に入学して単位を取得し、インド人と同等の試験を受けて合格すれば、国家資格アーユルヴェーダ医師(BAMS)の資格が取得できます。現在も数名の日本人がアーユルヴェーダ医師(BAMS)を目指して頑張っていました。
ITRAには大学や大学病院、植物園があり、アーユルヴェーダを学ぶには最適な環境が整えられています。

大学と大学病院
ITRA(旧グジャラートアーユルヴェーダ大学)は同じ敷地内にアーユルヴェーダの大学と大学病院があります。

大学
授業は午前と午後があり、昼休みは長いのでゆっくり休むことができます。教室は冷房がない部屋も多いため、暑さに慣れるのは大変でした。私たちのプログラムは、各科の教授が直接講義をしてくれたり、学生の方が実演をしてくれたり、今まではテキストでしたか学べなかったことが、リアルに見れるという貴重な毎日でした。
ITRAは大学の構内にたくさんの植物を植えており、学生がその場で学べるようにQRコードが設置されています。学べる看板もありました。
学生はみんな仲が良く、ちょうど構内でガルシャナ祭を盛大に行っていました。日本人の私たちも一緒に参加させてもらいました。



大学病院
大学の敷地内に併設されている大学病院は、外来と入院があります。
カルテ代10ルピー(17円)しかかからないので、とても良心的です。1日に1,000人が外来で訪れるそうです。朝から受付の順番待ちをする人々がいたり、各科の診察室の前には患者さんで溢れており、多くの方がアーユルヴェーダの病院を利用していました。
薬はアーユルヴェーダ医の処方に従い、薬局窓口で粉末をその場で調合して渡すという衝撃的な光景でした。薬剤師という職種はなく、長年薬剤を調合している職人とのことでした。さらに丸薬やオイルなど一部の薬は、大学の敷地内に薬の製造所があり、こちらで新鮮な薬を作っていました。治療で使う道具は、アーユルヴェーダ医が治療日の朝に自ら作って用意するということも当たり前のようです。




植物園
大学から少し離れた車で40分位のところにITRAの植物園があります。アーユルヴェーダの薬草がたくさん栽培されていました。
各植物については一つずつ説明を受けながら、植物園を巡りました。
植物園の中に、かなり年代物の古めかしい診療所がありました。
なんと、たまにこちらで診察もしているそうです!



ITRA近くのアーユルヴェーダショップ
アーユルヴェーダ薬局
アーユルヴェーダの薬用酒、ハーブ、オイル、サプリメント、コスメなど勢揃いです。価格もお買い得なので、爆買いしてしまいます。
店員さんに相談すると奥から色々と商品を出してくれますので、欲しいアーユルヴェーダハーブがあれば相談してみてください。英語ができない私でも単語で意思疎通できました。とにかく店員さんは優しくて親切です。滞在中に何度も通っていたら、いろいろとサービスしてくれました。

アーユルヴェーダ書店
横積みになった本はアーユルヴェーダ関連書籍ばかり。
どこになにがあるのかはよく分からないので、店員さんに欲しい書籍名を伝えると探してくれます。
日本ではアーユルヴェーダの古典書籍はほとんど手に入りにくいので、
こちらでしたらいろいろとあります。ITRAの近くにある書店ということもあり、インドでも多数のアーユルヴェーダ書籍を揃えている書店とのことです。

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